北海道には東京のような花粉症は無いのですか?

アレルギー反応をおこす物質(抗原)が、鼻の粘膜で反応をおこし、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状をひきおこすのを、アレルギー性鼻炎といいます。このなかの、花粉が原因になっているものを、花粉症といいます。花粉症で有名なのは、スギの花粉によるものですが、北海道には、スギの木が少ないため、スギによる花粉症はあまりありません。しかし、他の植物の花粉は飛びますので、他の花粉による花粉症は存在します。

何の花粉による花粉症があるのですか?

3月〜4月にハンノキ、3月〜5月にヒノキ、4月〜5月にシラカバ、5月〜8月にかもがや、8月〜10月によもぎの花粉症があります。特にシラカバの花粉飛散は多いので、シラカバ花粉症の方はたくさんいます。シラカバ花粉症のあるかたは、りんご、もも、さくらんぼなどを食べて、かゆみやイガイガなど、口、のどの違和感を生じる口腔アレルギー症候群を合併することが多いのが特徴です。

花粉症になったらどうすればよいのですか?

鼻水、鼻づまり、くしゃみ、かゆみなどの症状がでたら、まず、本当に花粉症かどうか、近くの耳鼻咽喉科で診察をうけてください。鼻水の検査、血液検査などで、診断できます。黄色い鼻が出ている場合、副鼻腔炎をおこしていることもあるので、レントゲンをとることもあります。

治療はどのようにするのですか?

アレルギー反応を抑える飲み薬や、スプレーがでます。また、外出するときの、めがね、マスクの着用や、帰宅時に洋服や荷物についた花粉を払い落とすなどの、生活面での注意も重要です。また、症状があまりでていない花粉飛散前(2週間程度)から薬を飲むのが、効果的といわれています。

 


何のアレルギーかをしらべる血液検査はかならず必要なのでしょうか?
保険が3割負担のかたで、3千円ぐらいする検査ですので、必ずしも必要ではありませんが、自分が何の花粉のアレルギーかを知っておくことによって、インターネットなどの花粉飛散情報を確認して行動することができますので、有用ではないかと思います。